20140301 003
むかし なきむしかみさまが       むかし なきむしかみさまが
あさやけ みて ないて         かなしくても ないて
ゆうやけ みて ないて         うれしくても ないて
まっかな なみだが ぽろん ぽろん   すっぱい なみだが ぽろん ぽろん
きいろい なみだが ぽろん ぽろん   あまい なみだが ぽろん ぽろん
それが せかいじゅうに ちらばって   それが せかいじゅうに ちらばって
いまでは ドロップス          いまでは ドロップス
こどもが なめます ぺろん ぺろん   こどもが たべます ちゅるん ちゅるん
おとなが なめます ぺろん ぺろん   おとなが たべます ちゅるん ちゅるん

まど・みちおさんはその痩せ加減といい、雰囲気といい私の父に似ていたナ。
亡くなったと聞き、取り出した詩集。
やさしい言葉ばかりが並ぶ詩はどこかユーモラスで

なのに、世界のすべて(自然や生き物や日常の些細なことも)の在り方がつまってる。
難しいことをこんな風に表現する人は素敵だと思う。今夜また読もう。

カテゴリー: 日記(yasuko)